豊島将之さんを応援する
※このブログは『Ak!ra WatanabeのBLOG』ですが、初代永世竜王の方とは全く関係のない将棋のアマチュアが書いているものなので悪しからず。表題の豊島将之八段とも一切関係のない人間です。
故米長邦雄永世棋聖が著書の中で以下のように書いていた記憶があります。
「負けたときに受ける非難の声は勝ったときに得る称賛の声の比ではありません。」
勝負の世界、実力の世界とは厳しいものです。将棋界はその代表例でしょう。私はその中で豊島将之八段(2018年3月22日現在)を応援しています。
私は高校時代に一時期将棋を指していたことがあり、その際将棋年鑑で棋譜を並べていたときに、
「ゴキゲン中飛車に居飛車穴熊で戦っている人がいる!しかも勝ちよった!」
という棋譜を発見しました。戦法の解説を詳しくはしませんが、ゴキゲン中飛車という戦法は、本来は相手の居飛車穴熊という囲いを使わせない戦法です。それに対して居飛車穴熊を巧妙に組んで勝ってしまったのです。
そんな芸当を見せつけてくれたのが豊島将之さん(当時何段だっけ?)でした。
彼が単に強いというだけでなく、作戦の中に他の棋士にはない閃きのようなものまで感じさせてくれるのです。
また、私の心に残るのは、2014年の羽生善治王座(当時)に挑戦した王座戦五番勝負の第四局です。
豊島七段(当時)はそこまで一勝二敗。王座戦は五番勝負なので、三回負けたらそこで挑戦終了です。迎えた第四局、先手番となった豊島七段は思い切った戦法を選択します。そして羽生善治王座のわずかな緩手を咎め、圧勝します。
あそこであの戦法をやってあの勝ち方か。かっこよすぎだろ。
私は豊島七段のファンになりました。結局第五局で敗れてその王座戦は豊島七段の挑戦失敗に終わりますが、それでも私はファンです。あれから時間が経ちましたが、これからも応援を続けたいです。
現在の豊島八段に頑張れ、だの、こうしろああしろ、などということは書けません。なぜなら既に頑張っていると思うし、我々アマちゃんが考え付くようなことはとっくにしていると思うからです。
(追記)
2018年7月17日
豊島八段はヒューリック杯棋聖戦五番勝負を三勝二敗で制し、棋聖位を獲得しました。本当におめでとうございます。もちろんこれからも応援します。