日欧EPAと北極海航路と北海道の可能性

日本と欧州の経済連携協定Economic Partnership Agreement (EPA) が2019年2月1日より発効と相成りました。この記事では物流の経路について思ったことを書きます。

 

国土交通省の資料(http://www.mlit.go.jp/common/001252097.pdf)によると、日欧間の航路は大きく二つあり、その一つがマラッカ海峡スエズ運河を経由する南回り航路、もう一つがベーリング海峡ノルウェー海を抜ける北極海航路です。

 

南回り航路と比べて航行距離が6割程度であること、海賊リスクが少ないことに加えて、近年の気候変動の影響で夏季の航行が可能になったことにより、北極海航路の重要性は高まるものと考えられています。

 

ここで北海道出身の人間としては、北極海航路の利用による北海道への利益を考えたくなります。北極海航路なら南回り航路では通ることのなかった苫小牧港や釧路港への寄港を呼び込むことができ、これらの港が物流のポイントに加わることが可能になるでしょう。これを北海道にとってプラスの経済効果に結びつけることはできないでしょうか。北海道の未来のためには、観光産業だけではなく、それ以外の低次産業の発展も必要です。

 

日欧EPA北極海航路がそのヒントになることを願います。