2020-03-12から1日間の記事一覧

二十一世紀の平家物語(其の九・「新院崩御」から「入道死去」まで)

新院崩御治承5年(1181年)、東国の戦乱や東大寺と興福寺の火災によって、暗い年明けとなる。高倉上皇は心労が続き六波羅の池殿で崩御なさる。 https://youtu.be/fzOPOTmsNhU 廻文源木曽冠者義仲は、父・源義賢の死後、信濃国へ落ち延び剛勇の武者とし…

二十一世紀の平家物語(其の八・「文覚荒行」から「五節之沙汰」まで)

平家物語第五巻では、平治の乱以後伊豆に流されていた源頼朝が登場し、その決起が描かれます。 文覚荒行源頼朝が挙兵したのは、高雄の文覚上人に勧められたからであった。文覚は元は遠藤武者盛遠という上西門院(鳥羽天皇第二皇女・統子)に使える衆の一人で…

二十一世紀の平家物語(其の七・「厳島御幸」から「宮御最期」まで)

平家物語第四巻では安徳天皇の即位、以仁王の令旨、源平合戦の幕開けなど、前三巻では見られなかった源氏の動きが平家や朝廷の勢力争いに加わり、軍記物語としての平家物語が始まります。 厳島御幸治承4年(1180年)、平家の力によって三歳の東宮が践祚…