大学新入生におすすめの本(2021年版)

私が大学新入生にぜひ読んでいただきたい本を紹介します。

大学の図書館にも置いていると思います。所属する学部を問わずおすすめです。

 

1. 大学のカルト対策、櫻井義秀・大畑昇(編著)、北海道大学出版会

大学敷地内は基本的に誰でも出入りできます。それを悪用して社会経験の少ない若者を自らの宗教に取り込もうとする輩が紛れていることがあります。本書ではそのような連中の手口を解説しています。

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2. 新ゴーマニズム宣言スペシャル 脱正義論、小林よしのり(著)、幻冬舎

市民運動は目的を達成したら元の日常へ戻って普通の生活を送るべき、という作者の主張に反して、そのまま次の闘争に移ってゆき悪くすれば活動家に取り込まれてしまう若者たちを通して「個の連帯」への失望感が描かれる本作。1980〜90年代に問題となった薬害エイズ事件を取り扱っていますが、2021年現在でも市民運動を考える際に役立つ書です。

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