十年早かったアニメ『電脳コイル』 (後編)

アニメの感想だけれども、出来得る限りネタバレはしません。このアニメを見た人にだけわかるように書きます。

 

主人公の名前は、・・・敢えて主人公A、主人公Bとします。

 

登場する小学生は割と等身大に描かれていて(ただし主人公Bはいわゆる中二病のような喋り方をする)、 主人公Aを始めとする小学生の心の機微がきちんと理解できます。また、ドメインやハッキングなどPC用語も当時の視聴者に媚びることなく出てきますが、それもストーリーの本格さを高めています。

 

 小学生が妙に幼く描かれていたり、脚本をわかりやすくするために演出がわざとらしいアニメやドラマを時々見かけますが、このアニメにはそういう要素が少なくて(ゼロとは言ってない)個人的には好感を持っています。

 

欲を言えば、後半になって重要となる兄弟と主人公Bがいつどのように出会いを果たしたか、に一話分割いてほしかったことと、 最終回の主人公Bの最後のセリフはもっとフツーでよかったかな、と思います。

 

最後の三話くらいは展開がめまぐるしいのでDVDを三回見直してやっと納得したり、最終回の主人公Bの最後のセリフを聞いて、「良いこと言ってるように見えるけど、結論逆だと思うけどな」となったりもしますが、鑑賞する価値アリなアニメです。

 

 

でもやっぱり放映が十年早かった!